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累進レンズについて (あなたが知っておくべきすべてのこと)

想像してみてください。鳥の目のように、美しい景色を俯瞰したり、鷹の目のように細部まで確認することが1つのレンズでできることを。

年齢を重ねるごとに私たちの体には様々な変化が出てきますが、その一つが目の老化であり、視界が狭くなることです。40歳以上になると、一般的には目の老化が怒り始め、累進レンズが必要になってきます。

ところで、累進レンズとは何でしょうか?累進レンズとは何か、どのように機能するのか、そしてどのようにして慣れるのかなど、様々な側面から案内をしていきます。あなたに最適な多焦点レンズのオプションと、それに合う最適なフレームを決め、オンラインで累進レンズの購入がいかに簡単かをご紹介します。

累進レンズとはなんですか?

累進レンズ(別名:ノーライン遠近両用レンズ)は、多焦点レンズの一種です。多焦点レンズは、1枚のレンズに異なる距離を補正する異なる処方が組み込まれています。その為、遠方、中間、近方のすべての距離をはっきりと見ることができます(一方、遠近両用レンズは、遠方または近方を補正するための2つの処方しかなく、近方は近くのものを見るために使用します)。

累進レンズは、それぞれの処方の間に線がないので、異なる距離の視界をスムーズに切り替えることができます。

実際には、レンズの一番上の部分が遠方の視力に適応し、コンピュータのとメガネとの距離を補正する中間処方に合わせて徐々に減少していきます。そして最終的には、老眼鏡や、値札の確認、スマートフォンの使用のような「近距離」の作業用に合わせて、下部に向かうにつれて度数が減少していきます。

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累進レンズと多焦点、トリフォーカルレンズとの違いは? 

累進メガネは、日常的な使用を目的としています。結局のところ、その目的は、さまざまな距離の視界をクリアにすることです。累進メガネを手に入れたら、一日中メガネをかけて、自分の新しい視界として受け入れてください。しかし、累進レンズでは、どのように見えているのでしょうか?

累進レンズでは、前を見て遠くのものを快適に見たり、ほんの少し下を見て中間ゾーンでコンピュータを見たり、もう少し視線を下げて、近くの物を快適に読んだりすることができます。

その為、今まで使っていた老眼鏡や単焦点メガネを、1つの総合的なメガネに変えることができます。

下の画像では、多焦点レンズの種類に応じた視力補正レンズの仕組みが確認出来ます。

1. 単焦点(SINGLE)レンズは、遠視や近視など、基本的に1つの視覚障害を矯正します。

2. 遠近両用(BI-FOCALS)レンズは2つの度数を持ち、遠方と近方の両方の視覚障害を補正します。通常、上部では遠方を、下部では近方を矯正します。

3. トリフォーカル(TRIFOCALS)は、基本的に遠近両用メガネと似ていますが、3つのパワーバリューを持っています。遠方と近方の矯正の間に、コンピュータなどを使用する際に役立つ中間の矯正があります。

4. 累進レンズ(PROGRESSIVE)は、遠近両用レンズやトリフォーカルレンズとは異なり、3つの度数を目立たないように矯正します。それぞれのエリアは、1つの視覚的な補正から別の補正へと移行するため、よりスムーズな視界が得られます。しかし、この補正により、側面にわずかな歪みが生じることがあります。

さて、ここで皆さんが知りたいのは、遠近両用レンズと累進レンズのどちらが優れているかということではないですか?

遠近両用レンズは、複数のメガネを必要としないため、今でも人気のある選択肢であり、累進レンズよりも安価なオプションです。また、遠近両用レンズは、どんなフレームにも取り付けることができ、レンズの素材もガラス、プラスチック、ポリカーボネートなど、どんなものでも製造可能です。累進レンズに適応できない人がいるため、遠近両用レンズが主な選択肢となることもあります。

しかし、遠近両用レンズには2つの度数しかなく、中間距離をよく見ることができません。時が経ち、技術が向上するにつれ、累進レンズ技術は遠近両用レンズよりも優れていることが明らかになりました。

累進レンズは再定義され、現代の技術で強化され、一般的な遠近両用レンズよりも人気が出てきています。複数の度数が組み込まれて視覚障害が改善され、その補正が見えにくいデザインが特徴のレンズです。

累進レンズは遠近両用レンズよりも少し高価になりますが、メリットが増えるため、価格に見合った効果が得られます。累進レンズは、見た目もよく、実用性も高く、より多くの光学的な力を提供し、使いやすいレンズです。

累進レンズ: 長所と短所

累進レンズの明らかな利点は、視力を適切に矯正した時の快適さです。累進レンズは、レンズに処方箋がシームレスにブレンドされているため、旧式の遠近両用レンズで発生する頭痛や方向感覚の違和感を軽減することができます。

仕事などでスクリーンの前にいる時間が長い方は、コンピュータ用の累進レンズを着用すると、毎日の快適さが向上します。コンピュータ用累進レンズは、眼精疲労を軽減し、近距離で長時間焦点を合わせることで発生する不快感を和らげます。

さらに、1つのメガネで複数の視力を矯正できることで、常に2-3個のメガネを持ち歩く必要がなくなり、日々の生活が楽になります。 

ここまで、累進メガネの3大メリットをご紹介しました。

• どの距離から見てもクリアな視界

• 快適性の向上

• 美しさの向上

デメリットとしては、累進レンズは慣れるまでに時間がかかることは周知の事実です。累進レンズに慣れるまでの間、めまいがおこることがよくあります。最初の数週間は、階段を上るような、正確な奥行きの感覚を必要とする部分で、迷うことがあります。

累進レンズに慣れると、レンズの度数が変わることで、視界が常に動いているように感じる「泳ぎ」の効果がおこります。しかし、数週間後には、この現象は収まります。 

累進レンズであるかどうかにかかわらず、ほとんどのメガネは何らかの歪みを生じます。しかし、累進レンズには3つの異なるセグメントがあるため、他のメガネよりもその歪みが目立つように感じます。

着用者の中には、異なる焦点領域を素早く切り替えるのが難しいと感じる人もいます。これは当然のことで、目にとっては自然な状態ではなく、歪みが生じやすいのです。 

しかし、時間が経てば、歪みは解消されます。ほとんどの人は、累進レンズに慣れるまでに約2週間ほどかかると言われています。

もし、2週間経っても視界の歪みが気になるのであれば、眼科医に相談してみるのも良いかもしれません。

どうやって累進レンズに慣れたらいい?

累進レンズに慣れるまでには、数時間から数日程度の時間がかかります。累進レンズがぼやけて見えるのは、レンズの階調性によって周辺視野に違和感が生じるためです。

レンズの左端と右端は、中央部分ほど強く「累進」していないため、横を見ると視界がぼやけて見えることがあるのです。しかし、他の開発技術と同様に、新世代の累進レンズはそれぞれ前世代よりも改善されており、多くの人は全く問題を感じません。 

最新の累進レンズは「フリーフォーム」レンズと呼ばれ、違和感を抑えるためにコンピュータ支援による製造プロセスで作られています。それぞれのレンズは、異なる方向を見たときの両眼とレンズ表面の角度を考慮しており、着用者の眼の位置に正確にカスタマイズされます。その結果、可能な限りシャープで鮮明な画像を提供するとともに、周辺視野も強化されています。

新しいレンズを買うことをあきらめないで! 累進レンズに慣れ、クリアな視界を楽しむためのヒントをいくつかご紹介します。 

• 頭を動かす。新しい累進レンズに慣れるための最初の重要なステップは、頭をもっと動かすことです。単に目だけを動かすのではなく、焦点を合わせたい対象物に向かって頭を動かして見るようにすることです。

• すべての処方箋は、レンズに組み込まれていることを忘れないでください。下を向くのは近くの物を見る時、上を向くのは遠くのものを見る時、そしてレンズの真ん中からまっすぐ前を見るのは、コンピュータの画面のような中間距離に焦点を合わせるときです。

• メガネを掛け替えない。新しい累進メガネだけを使用するようにしてください。

• 累進メガネをかけ続ければかけるほど、より早く慣れることができます。


どんな種類の累進レンズがある?どれを選んだらよい?

累進レンズには、お客様の視力のニーズに応じて、様々な種類があります。累進レンズには、遠方、中間、近方のいずれかの視力矯正の必要性に応じて、デザインされたレンズがあります。

累進レンズには、大きく分けて4つのタイプがあります。

1. コンピュータ用累進レンズは、1日に数時間以上コンピュータを使用する方に最適です。近用可変焦点レンズとして知られているこのタイプの累進レンズは、室内での視界をクリアにし、不快感や眼精疲労を和らげるようにデザインされています。画面の前にいる時間が長い方は、パソコン用の累進レンズを着用することで、日々の快適性が向上し、コンピュータービジョン症候群(CVS)のリスクをさらに排除することができます。

2.. プレミアム累進レンズは、利き目を含めたレンズ設計になっています。1つの視力矯正から別の視力矯正へと移行する際に、より広く、よりスムーズな視覚体験を提供します。このタイプのレンズは、お客様の処方箋とフレームに合わせてカスタマイズすることができます。コストは高くなりますが、適応しやすくなります。

3. 標準累進レンズは、通常の累進レンズで、より大きなフレームが必要です。遠近両用レンズやトリフォーカルレンズに比べて、より良い選択が可能です。このレンズは、広い読書領域を可能にする優れたフィット感があり、より手頃な価格で購入が可能です。これらのレンズは、3つの距離に対して十分な垂直方向の高さを持つ、特定のフレームサイズを必要とします。

4. ショートコリドー累進レンズは、標準的なものに比べて小さなフレームに装着することができます。見た目は少し良くなりますが、メガネ店で正しく装着する必要があります。読書エリアはより狭くなり、調整が必要になるかもしれません。このメガネの場合、読む範囲があまり広くないので、読むときにはレンズに目の中心を合わせるようにしてください。

さらに、この2つのタイプもあります: 

1. 壮大な眺めの累進レンズは、アウトドアに最適で、自然な感じの視界を提供します。瞳のゆがみを抑え、よりよい視界を実現します。

2. トランジション累進レンズは、フォトクロミックレンズの一種で、紫外線を浴びるとレンズが暗くなり、屋外ではサングラスの役割を果たします。室内ではクリアなレンズのままです。1つのメガネで屋内と屋外の両方に対応したい場合には、3つのタイプのメガネだけでなく、サングラスも一緒に手に入れることができます。 

メガネやレンズに関する詳細なご質問は、常にメガネ店にご相談いただくことをお勧めします。どのような累進レンズが最適なのかをアドバイスしてくれ、特定の光学的ニーズに関する質問にも答えてくれるでしょう。SmartBuyGlassesでは、一般的なQ&Aをご覧いただくことも可能です。累進レンズに関するご質問は、オンラインの眼鏡技師にご相談いただくこともできます。

累進レンズが必要か、どのように判断したら良い?

異なる距離に対し複数の処方箋をお持ちの方や、2つまたは3つのメガネを使い分けている方、1つの処方箋では日常生活に必要な視力を十分に矯正できないと感じ始めている方には、累進レンズがお勧めです。

まずはお近くのメガネ店に相談し、視力検査を受診してみてください。メガネ店が複数の視力を矯正する為のメガネが必要だと判断した場合、他の多焦点レンズよりも累進メガネの方が有益な場合があります。

画像または動画

老眼鏡が必要になる人は、ほとんどの場合で40歳を過ぎた頃からです。これは、目が近くの物体に焦点を合わせる能力が徐々に失っていく為おこり、老眼としても知られています。

累進レンズの必要性を示すその他の兆候としては、以下のようなものが考えられます。 

• 近くの場所での作業を見るのが少し難しくなり始めました。累進レンズを使えば、視界がクリアになり、老眼鏡が不要になるかもしれません。

• コンピュータの前で何時間も過ごし、コンピュータビジョン症候群(CVS)を感じ始めている方は、遠近両用レンズやトリフォーカルレンズではなく、累進レンズを選ぶとより効果的です。累進レンズは、スクリーンの近くに動いて座る必要がありません。

• また、遠近両用レンズの度数切り替えが疲れやすく、めまいの原因になると感じている方、特にスポーツをよくされる方は、累進レンズのスムーズな切り替えにより、度数の調整がしやすくなります。

• かっこよく見せるため! 遠近両用メガネやトリフォーカルメガネは、レンズが厚く、「コークボトル」のような効果があることで知られています。そのコークボトルをダイエットさせ、より薄い累進レンズに変えてみませんか?

どうやって累進レンズを購入できる? 

では、累進レンズをオンラインで購入するにはどうすればよいのでしょうか?SmartBuyGlassesでは、累進レンズを提供するブランドを多数取り揃えています。処方箋の詳細を入力するか、処方箋を直接SmartBuyGlassesにアップロードすることができます。

処方箋が目の前にない場合でも、ご心配なく。現在累進レンズが持っているが、処方箋を覚えていない場合は、当社のレンズスキャナツールで処方箋のスキャンができますのでご安心ください。このツールは、素早く、簡単で、信頼できます。スキャンに必要なのは、アプリがインストールされたスマートフォン、現在使用している処方箋付きのメガネ、ウェブカメラ付きのラップトップまたはデスクトップ、そしてクレジットカードのみです。処方箋はそのままアプリで表示されます。

累進レンズの注文が初めての場合や、処方箋を更新する必要がある場合は、お近くのメガネ店で眼科検査を受ける必要があります。視力検査の後、メガネ店は累進メガネをオンラインで注文するために必要なすべての処方箋の詳細を提供されます。

オンラインでどのように処方箋を読み、記入すればよいのかわからない場合は、以下の点を注意する必要があります(以下の画像も参照してください)。

1. 右目や左目には、距離に対する処方の強さを示す-0.00または+0.00のパワー値があることがわかります。

2. 球と軸の値は、視界がぼやける原因となる乱視があるかどうかを示します。乱視がない場合は、これらの欄は空欄になっています。

3. PDは、右目と左目の瞳孔の間の距離である瞳孔間距離です。これは、あなたの目にメガネを目にフィットさせるために重要です。より正確な視力を得るためには、レンズの光学中心があなたの瞳孔間距離と同じである必要があります。通常、これは処方箋に含まれていますが、万が一足りない場合は、自宅からオンラインでPDを計算することが可能です。

4. 最後の値はADDです。この値は、あなたが老眼であり、遠近両用レンズまたは累進レンズが必要であることを示しています。

累進レンズに最適なフレームを選ぶことは、最適なタイプの累進レンズを選ぶこととは別に、考慮すべき重要な点です。なぜなら、特定の累進レンズは、異なるサイズのフレームに適している場合があるからです。

視野全体が収まるようなフレームを見つけたいですよね。レンズが短かったり、大きかったりするとフレームには上手くフィットしません。

例えば、キャットアイやパイロットなどのフレーム形状は、レンズの下の部分が切り取られてしまい、老眼には適していません。一方、オーバルフレームのような丸みを帯びたエッジは、レンズのフィット感を高め、あらゆる距離の視界を確保することが可能です。 

また、下の画像のように、フレームの最も広い部分が自分の顔からはみ出さないようにしたいですよね。フレームがあなたの顔に正しく収まることで、広範囲の視界を得られるはずです。レンズに映り込んでしまう外的要因を排除し、見え方の移行を可能な限りスムーズにするためです。ご自宅にいながら、バーチャル試着ツールでたくさんのフレームデザインをお試しいただけます。

まとめ

ここまで読んでいただいたことで、素晴らしい累進レンズを使うと、鳥や鷹の目を手に入れられるとお分かりいただけたと思います。

40歳以上の方で、複数の視覚障害や老眼を矯正しなければいけない場合は、累進レンズをご検討ください。近視や遠視だけを矯正したい場合には、累進レンズは役に立ちません。

累進レンズは、見た目のかっこよさだけでなく、すべての距離でよりクリアで、スムーズな視界を実現することができます。さらに、視覚的な快適さを向上されることができる多焦点メガネです。累進レンズは、1枚のレンズで3つの異なる度数を補正することができます。上から見始めてレンズの下に向かっていくと、度数の変化がわかります。視界に邪魔な線はありません!

累進レンズに慣れることも容易になってきており、最新世代では光学収差の低減が進んでいます。これにより、製造工程では、個人の目の位置に合わせてレンズをカスタマイズすることが可能になっています。最初の数日から1週間は、少し違和感を感じるかもしれませんが、他のメガネと同様に、目を新しいレンズに慣らす必要があります。

累進レンズに少しでもはやく慣れるために、記事で紹介したコツを試してみてください。例えば、新しい累進レンズと以前のメガネを交互に使用しないことを覚えておいてください。これは、あなたの目がより早く累進レンズに適応するための最良の手段です。

もし今回のガイドが有益だと思われたら、オプティカルセンターの他の記事もチェックしてみてはいかがでしょうか?

累進レンズについて (あなたが知っておくべきすべてのこと)

想像してみてください。鳥の目のように、美しい景色を俯瞰したり、鷹の目のように細部まで確認することが1つのレンズでできることを。

年齢を重ねるごとに私たちの体には様々な変化が出てきますが、その一つが目の老化であり、視界が狭くなることです。40歳以上になると、一般的には目の老化が怒り始め、累進レンズが必要になってきます。

ところで、累進レンズとは何でしょうか?累進レンズとは何か、どのように機能するのか、そしてどのようにして慣れるのかなど、様々な側面から案内をしていきます。あなたに最適な多焦点レンズのオプションと、それに合う最適なフレームを決め、オンラインで累進レンズの購入がいかに簡単かをご紹介します。

累進レンズとはなんですか?

累進レンズ(別名:ノーライン遠近両用レンズ)は、多焦点レンズの一種です。多焦点レンズは、1枚のレンズに異なる距離を補正する異なる処方が組み込まれています。その為、遠方、中間、近方のすべての距離をはっきりと見ることができます(一方、遠近両用レンズは、遠方または近方を補正するための2つの処方しかなく、近方は近くのものを見るために使用します)。

累進レンズは、それぞれの処方の間に線がないので、異なる距離の視界をスムーズに切り替えることができます。

実際には、レンズの一番上の部分が遠方の視力に適応し、コンピュータのとメガネとの距離を補正する中間処方に合わせて徐々に減少していきます。そして最終的には、老眼鏡や、値札の確認、スマートフォンの使用のような「近距離」の作業用に合わせて、下部に向かうにつれて度数が減少していきます。

新着ビデオ

累進レンズと多焦点、トリフォーカルレンズとの違いは? 

累進メガネは、日常的な使用を目的としています。結局のところ、その目的は、さまざまな距離の視界をクリアにすることです。累進メガネを手に入れたら、一日中メガネをかけて、自分の新しい視界として受け入れてください。しかし、累進レンズでは、どのように見えているのでしょうか?

累進レンズでは、前を見て遠くのものを快適に見たり、ほんの少し下を見て中間ゾーンでコンピュータを見たり、もう少し視線を下げて、近くの物を快適に読んだりすることができます。

その為、今まで使っていた老眼鏡や単焦点メガネを、1つの総合的なメガネに変えることができます。

下の画像では、多焦点レンズの種類に応じた視力補正レンズの仕組みが確認出来ます。

1. 単焦点(SINGLE)レンズは、遠視や近視など、基本的に1つの視覚障害を矯正します。

2. 遠近両用(BI-FOCALS)レンズは2つの度数を持ち、遠方と近方の両方の視覚障害を補正します。通常、上部では遠方を、下部では近方を矯正します。

3. トリフォーカル(TRIFOCALS)は、基本的に遠近両用メガネと似ていますが、3つのパワーバリューを持っています。遠方と近方の矯正の間に、コンピュータなどを使用する際に役立つ中間の矯正があります。

4. 累進レンズ(PROGRESSIVE)は、遠近両用レンズやトリフォーカルレンズとは異なり、3つの度数を目立たないように矯正します。それぞれのエリアは、1つの視覚的な補正から別の補正へと移行するため、よりスムーズな視界が得られます。しかし、この補正により、側面にわずかな歪みが生じることがあります。

さて、ここで皆さんが知りたいのは、遠近両用レンズと累進レンズのどちらが優れているかということではないですか?

遠近両用レンズは、複数のメガネを必要としないため、今でも人気のある選択肢であり、累進レンズよりも安価なオプションです。また、遠近両用レンズは、どんなフレームにも取り付けることができ、レンズの素材もガラス、プラスチック、ポリカーボネートなど、どんなものでも製造可能です。累進レンズに適応できない人がいるため、遠近両用レンズが主な選択肢となることもあります。

しかし、遠近両用レンズには2つの度数しかなく、中間距離をよく見ることができません。時が経ち、技術が向上するにつれ、累進レンズ技術は遠近両用レンズよりも優れていることが明らかになりました。

累進レンズは再定義され、現代の技術で強化され、一般的な遠近両用レンズよりも人気が出てきています。複数の度数が組み込まれて視覚障害が改善され、その補正が見えにくいデザインが特徴のレンズです。

累進レンズは遠近両用レンズよりも少し高価になりますが、メリットが増えるため、価格に見合った効果が得られます。累進レンズは、見た目もよく、実用性も高く、より多くの光学的な力を提供し、使いやすいレンズです。

累進レンズ: 長所と短所

累進レンズの明らかな利点は、視力を適切に矯正した時の快適さです。累進レンズは、レンズに処方箋がシームレスにブレンドされているため、旧式の遠近両用レンズで発生する頭痛や方向感覚の違和感を軽減することができます。

仕事などでスクリーンの前にいる時間が長い方は、コンピュータ用の累進レンズを着用すると、毎日の快適さが向上します。コンピュータ用累進レンズは、眼精疲労を軽減し、近距離で長時間焦点を合わせることで発生する不快感を和らげます。

さらに、1つのメガネで複数の視力を矯正できることで、常に2-3個のメガネを持ち歩く必要がなくなり、日々の生活が楽になります。 

ここまで、累進メガネの3大メリットをご紹介しました。

• どの距離から見てもクリアな視界

• 快適性の向上

• 美しさの向上

デメリットとしては、累進レンズは慣れるまでに時間がかかることは周知の事実です。累進レンズに慣れるまでの間、めまいがおこることがよくあります。最初の数週間は、階段を上るような、正確な奥行きの感覚を必要とする部分で、迷うことがあります。

累進レンズに慣れると、レンズの度数が変わることで、視界が常に動いているように感じる「泳ぎ」の効果がおこります。しかし、数週間後には、この現象は収まります。 

累進レンズであるかどうかにかかわらず、ほとんどのメガネは何らかの歪みを生じます。しかし、累進レンズには3つの異なるセグメントがあるため、他のメガネよりもその歪みが目立つように感じます。

着用者の中には、異なる焦点領域を素早く切り替えるのが難しいと感じる人もいます。これは当然のことで、目にとっては自然な状態ではなく、歪みが生じやすいのです。 

しかし、時間が経てば、歪みは解消されます。ほとんどの人は、累進レンズに慣れるまでに約2週間ほどかかると言われています。

もし、2週間経っても視界の歪みが気になるのであれば、眼科医に相談してみるのも良いかもしれません。

どうやって累進レンズに慣れたらいい?

累進レンズに慣れるまでには、数時間から数日程度の時間がかかります。累進レンズがぼやけて見えるのは、レンズの階調性によって周辺視野に違和感が生じるためです。

レンズの左端と右端は、中央部分ほど強く「累進」していないため、横を見ると視界がぼやけて見えることがあるのです。しかし、他の開発技術と同様に、新世代の累進レンズはそれぞれ前世代よりも改善されており、多くの人は全く問題を感じません。 

最新の累進レンズは「フリーフォーム」レンズと呼ばれ、違和感を抑えるためにコンピュータ支援による製造プロセスで作られています。それぞれのレンズは、異なる方向を見たときの両眼とレンズ表面の角度を考慮しており、着用者の眼の位置に正確にカスタマイズされます。その結果、可能な限りシャープで鮮明な画像を提供するとともに、周辺視野も強化されています。

新しいレンズを買うことをあきらめないで! 累進レンズに慣れ、クリアな視界を楽しむためのヒントをいくつかご紹介します。 

• 頭を動かす。新しい累進レンズに慣れるための最初の重要なステップは、頭をもっと動かすことです。単に目だけを動かすのではなく、焦点を合わせたい対象物に向かって頭を動かして見るようにすることです。

• すべての処方箋は、レンズに組み込まれていることを忘れないでください。下を向くのは近くの物を見る時、上を向くのは遠くのものを見る時、そしてレンズの真ん中からまっすぐ前を見るのは、コンピュータの画面のような中間距離に焦点を合わせるときです。

• メガネを掛け替えない。新しい累進メガネだけを使用するようにしてください。

• 累進メガネをかけ続ければかけるほど、より早く慣れることができます。


どんな種類の累進レンズがある?どれを選んだらよい?

累進レンズには、お客様の視力のニーズに応じて、様々な種類があります。累進レンズには、遠方、中間、近方のいずれかの視力矯正の必要性に応じて、デザインされたレンズがあります。

累進レンズには、大きく分けて4つのタイプがあります。

1. コンピュータ用累進レンズは、1日に数時間以上コンピュータを使用する方に最適です。近用可変焦点レンズとして知られているこのタイプの累進レンズは、室内での視界をクリアにし、不快感や眼精疲労を和らげるようにデザインされています。画面の前にいる時間が長い方は、パソコン用の累進レンズを着用することで、日々の快適性が向上し、コンピュータービジョン症候群(CVS)のリスクをさらに排除することができます。

2.. プレミアム累進レンズは、利き目を含めたレンズ設計になっています。1つの視力矯正から別の視力矯正へと移行する際に、より広く、よりスムーズな視覚体験を提供します。このタイプのレンズは、お客様の処方箋とフレームに合わせてカスタマイズすることができます。コストは高くなりますが、適応しやすくなります。

3. 標準累進レンズは、通常の累進レンズで、より大きなフレームが必要です。遠近両用レンズやトリフォーカルレンズに比べて、より良い選択が可能です。このレンズは、広い読書領域を可能にする優れたフィット感があり、より手頃な価格で購入が可能です。これらのレンズは、3つの距離に対して十分な垂直方向の高さを持つ、特定のフレームサイズを必要とします。

4. ショートコリドー累進レンズは、標準的なものに比べて小さなフレームに装着することができます。見た目は少し良くなりますが、メガネ店で正しく装着する必要があります。読書エリアはより狭くなり、調整が必要になるかもしれません。このメガネの場合、読む範囲があまり広くないので、読むときにはレンズに目の中心を合わせるようにしてください。

さらに、この2つのタイプもあります: 

1. 壮大な眺めの累進レンズは、アウトドアに最適で、自然な感じの視界を提供します。瞳のゆがみを抑え、よりよい視界を実現します。

2. トランジション累進レンズは、フォトクロミックレンズの一種で、紫外線を浴びるとレンズが暗くなり、屋外ではサングラスの役割を果たします。室内ではクリアなレンズのままです。1つのメガネで屋内と屋外の両方に対応したい場合には、3つのタイプのメガネだけでなく、サングラスも一緒に手に入れることができます。 

メガネやレンズに関する詳細なご質問は、常にメガネ店にご相談いただくことをお勧めします。どのような累進レンズが最適なのかをアドバイスしてくれ、特定の光学的ニーズに関する質問にも答えてくれるでしょう。SmartBuyGlassesでは、一般的なQ&Aをご覧いただくことも可能です。累進レンズに関するご質問は、オンラインの眼鏡技師にご相談いただくこともできます。

累進レンズが必要か、どのように判断したら良い?

異なる距離に対し複数の処方箋をお持ちの方や、2つまたは3つのメガネを使い分けている方、1つの処方箋では日常生活に必要な視力を十分に矯正できないと感じ始めている方には、累進レンズがお勧めです。

まずはお近くのメガネ店に相談し、視力検査を受診してみてください。メガネ店が複数の視力を矯正する為のメガネが必要だと判断した場合、他の多焦点レンズよりも累進メガネの方が有益な場合があります。

画像または動画

老眼鏡が必要になる人は、ほとんどの場合で40歳を過ぎた頃からです。これは、目が近くの物体に焦点を合わせる能力が徐々に失っていく為おこり、老眼としても知られています。

累進レンズの必要性を示すその他の兆候としては、以下のようなものが考えられます。 

• 近くの場所での作業を見るのが少し難しくなり始めました。累進レンズを使えば、視界がクリアになり、老眼鏡が不要になるかもしれません。

• コンピュータの前で何時間も過ごし、コンピュータビジョン症候群(CVS)を感じ始めている方は、遠近両用レンズやトリフォーカルレンズではなく、累進レンズを選ぶとより効果的です。累進レンズは、スクリーンの近くに動いて座る必要がありません。

• また、遠近両用レンズの度数切り替えが疲れやすく、めまいの原因になると感じている方、特にスポーツをよくされる方は、累進レンズのスムーズな切り替えにより、度数の調整がしやすくなります。

• かっこよく見せるため! 遠近両用メガネやトリフォーカルメガネは、レンズが厚く、「コークボトル」のような効果があることで知られています。そのコークボトルをダイエットさせ、より薄い累進レンズに変えてみませんか?

どうやって累進レンズを購入できる? 

では、累進レンズをオンラインで購入するにはどうすればよいのでしょうか?SmartBuyGlassesでは、累進レンズを提供するブランドを多数取り揃えています。処方箋の詳細を入力するか、処方箋を直接SmartBuyGlassesにアップロードすることができます。

処方箋が目の前にない場合でも、ご心配なく。現在累進レンズが持っているが、処方箋を覚えていない場合は、当社のレンズスキャナツールで処方箋のスキャンができますのでご安心ください。このツールは、素早く、簡単で、信頼できます。スキャンに必要なのは、アプリがインストールされたスマートフォン、現在使用している処方箋付きのメガネ、ウェブカメラ付きのラップトップまたはデスクトップ、そしてクレジットカードのみです。処方箋はそのままアプリで表示されます。

累進レンズの注文が初めての場合や、処方箋を更新する必要がある場合は、お近くのメガネ店で眼科検査を受ける必要があります。視力検査の後、メガネ店は累進メガネをオンラインで注文するために必要なすべての処方箋の詳細を提供されます。

オンラインでどのように処方箋を読み、記入すればよいのかわからない場合は、以下の点を注意する必要があります(以下の画像も参照してください)。

1. 右目や左目には、距離に対する処方の強さを示す-0.00または+0.00のパワー値があることがわかります。

2. 球と軸の値は、視界がぼやける原因となる乱視があるかどうかを示します。乱視がない場合は、これらの欄は空欄になっています。

3. PDは、右目と左目の瞳孔の間の距離である瞳孔間距離です。これは、あなたの目にメガネを目にフィットさせるために重要です。より正確な視力を得るためには、レンズの光学中心があなたの瞳孔間距離と同じである必要があります。通常、これは処方箋に含まれていますが、万が一足りない場合は、自宅からオンラインでPDを計算することが可能です。

4. 最後の値はADDです。この値は、あなたが老眼であり、遠近両用レンズまたは累進レンズが必要であることを示しています。

累進レンズに最適なフレームを選ぶことは、最適なタイプの累進レンズを選ぶこととは別に、考慮すべき重要な点です。なぜなら、特定の累進レンズは、異なるサイズのフレームに適している場合があるからです。

視野全体が収まるようなフレームを見つけたいですよね。レンズが短かったり、大きかったりするとフレームには上手くフィットしません。

例えば、キャットアイやパイロットなどのフレーム形状は、レンズの下の部分が切り取られてしまい、老眼には適していません。一方、オーバルフレームのような丸みを帯びたエッジは、レンズのフィット感を高め、あらゆる距離の視界を確保することが可能です。 

また、下の画像のように、フレームの最も広い部分が自分の顔からはみ出さないようにしたいですよね。フレームがあなたの顔に正しく収まることで、広範囲の視界を得られるはずです。レンズに映り込んでしまう外的要因を排除し、見え方の移行を可能な限りスムーズにするためです。ご自宅にいながら、バーチャル試着ツールでたくさんのフレームデザインをお試しいただけます。

まとめ

ここまで読んでいただいたことで、素晴らしい累進レンズを使うと、鳥や鷹の目を手に入れられるとお分かりいただけたと思います。

40歳以上の方で、複数の視覚障害や老眼を矯正しなければいけない場合は、累進レンズをご検討ください。近視や遠視だけを矯正したい場合には、累進レンズは役に立ちません。

累進レンズは、見た目のかっこよさだけでなく、すべての距離でよりクリアで、スムーズな視界を実現することができます。さらに、視覚的な快適さを向上されることができる多焦点メガネです。累進レンズは、1枚のレンズで3つの異なる度数を補正することができます。上から見始めてレンズの下に向かっていくと、度数の変化がわかります。視界に邪魔な線はありません!

累進レンズに慣れることも容易になってきており、最新世代では光学収差の低減が進んでいます。これにより、製造工程では、個人の目の位置に合わせてレンズをカスタマイズすることが可能になっています。最初の数日から1週間は、少し違和感を感じるかもしれませんが、他のメガネと同様に、目を新しいレンズに慣らす必要があります。

累進レンズに少しでもはやく慣れるために、記事で紹介したコツを試してみてください。例えば、新しい累進レンズと以前のメガネを交互に使用しないことを覚えておいてください。これは、あなたの目がより早く累進レンズに適応するための最良の手段です。

もし今回のガイドが有益だと思われたら、オプティカルセンターの他の記事もチェックしてみてはいかがでしょうか?

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