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メガネとコンタクトレンズの処方箋は同じものを使えますか?

答え:

 

この記事では、「コンタクトレンズの処方箋はメガネと同じでもいいのか」という疑問の答えと、2つの異なる処方箋について説明をしていきます。当然のことながら、多くの人はメガネとコンタクトレンズの処方箋は同じだと思い込んでいますが、本当にそうなのでしょうか?

 

答えはノーです。コンタクトレンズの処方箋とメガネの処方箋は同じではありません。メガネは目とメガネの間に距離があり、コンタクトレンズは目に直接着用するので、その独自の寸法を決定するために2つの別々のテストが必要です。

 

 

メガネとコンタクトレンズの処方箋の違いとは?

 

コンタクトレンズの処方箋には、メガネの処方箋にはない特定の仕様が含まれているため、処方箋が異なるのです。コンタクトレンズとメガネの両方を使いたい場合は、両方の処方箋について知る必要があります。

 

コンタクトレンズの処方箋が異なる主な要因は、ベースカーブや直径など、メガネには適用されていない仕様が含まれていることです。この違いを踏まえた上で、両方の処方箋を読み解くための基本的な知識をご紹介します。

 

コンタクトレンズの処方箋の読み方

 

コンタクトレンズの処方箋には、メガネしか着用したことがない人には見慣れない文字が書かれています。しかし、すべての数字と文字には、それぞれ意味があります。

 

処方箋の情報がどこにあるのかわからないですか?コンタクトレンズの処方箋は、箱の端や横、コンタクトレンズの個包装に記載されていることが多いです。以下に、すべての意味を記載します:

 

• Diameter (DIA): このパラメータは、あなたの目に必要なコンタクトの幅を決定します。単位はミリメートルです。

 

• Base curve (BC): BCは、通常ミリメートルで表示され、あなたの目に合った曲率を示します。

 

• Sphere/Power (SPH/PWR): 遠視か近視かの判定には、球面や度数が使われます。遠視の場合は(+)、近視の場合は(-)の記号が使われます。

 

乱視用の処方でトーリックレンズが必要な場合、以下の数値が表示されます:

 

• Cylinder (CYL): このCYLは、乱視矯正のために必要な矯正力を示しています。値の大小はマイナスの0.25の倍数で表します。

 

• Axis (AX): 乱視による目の異常な湾曲を矯正する為の数値です。必要な矯正角度を決めるもので、0~180度で表されます。

 

老眼のためのコンタクトレンズの処方箋には、以下の内容が含まれます: 

 

• Addition (ADD): 0.50~3.00、または低・中・高の数値で表され、どの程度の矯正をすれば近い距離がよく見えるようになるかを示しています。

 

• Dominant (D/N): 多焦点レンズや遠近両用レンズの処方箋には、利き目と非利き目を「D」/「N」または「OD」/「OS」が表記されています。

 

メガネの処方箋の読み方

 

上記の数値と自分のメガネの処方箋を比較すると、その違いに気がつくはずです。メガネの処方箋の意味を理解する為に、下記をご確認ください:

 

• Sphere (SPH): ( + )または( - )で遠視か近視かを判断し、その後に続く数字が矯正度数です。

 

• Addition (ADD): 読書など近い距離での活動に必要な補正を表します。

 

• Cylinder (CYL): この数値は、乱視の矯正がどの程度必要かを示しています。空欄の場合は、補正の必要はありません。

 

• AXIS (AX): シリンダーの位置/角度を示し、0~180°の範囲で示されます。

 

• Pupillary distance (PD): この数字は、あなたの瞳孔の間の距離を示しています。瞳孔間距離ツールで確認することができます。

 

• Prism: 目の筋肉のバランスが崩れている場合、プリズム矯正で複視を調整します。

 

• Base: コンタクトのベースカーブとは異なり、ベースはレンズに必要なプリズムの方向を示し、通常、IN、OUT、UP、DOWNと表現されます。

 

 

 

このように、コンタクトレンズとメガネの処方箋の数値は、すべて一致するわけではありません。。この違いを理解することは、間違った処方箋を利用し、視界がぼやけるなどの目の問題を引き起こさないために不可欠です。これら違いが分かれば、もう大丈夫です!