ピンクアイとは何か、どのように治療すればよいのか?

ピンクアイのご紹介

目のかゆみ、水のような分泌物、目がピンク色ではありませんか？もしかしたら、結膜炎や、俗に言う「ピンクの目」になっているかもしれません。でも、心配しないでください。ごく一般的な感染症で、簡単に治ります。世界保健機関（WHO）によると、結膜炎はコロナウイルスの症状である可能性があるとのことです。この一般的な感染症について、また、そもそも感染しないようにする方法について、詳しくはこちらをご覧ください。

ピンクアイ、結膜炎とは? 

結膜炎は、白目の部分とまぶたの内側を覆っている薄い透明な膜（結膜）に炎症が起こる疾患で、特徴的な色が現れることから「ピンクアイ」と呼ばれることが一般的です。 

ピンクアイとコロナウィルス

SARS-CoV-2（COVID-19）の原因、症状、性質については、ここ数年、多くの研究がなされてきましたが、世界保健機関（WHO）の情報によると、結膜炎はコロナウイルスに感染した人のサインである可能性があるとのことです。ウィルスは空気感染するというのはよくある誤解ですが、そこまで大きな間違いでもないようです。ウイルスは、感染者の粒子が鼻や口、あるいはこの場合は目から体内に入ることで広がります。同様に、表面にウイルスが付着しているものに触れた後、目を触ることで感染することもあるのです。2020年、米国眼科学会は、入院したコロナウイルス患者のほぼ3分の1が結膜炎などの目の問題を呈していたという中国での研究結果を報告しています。ですから、何度もお知らせしているように、たとえ最初に手を洗ったとしても、顔や目に触れることを減らすように心がけることが非常に大切です。

細菌性結膜炎、アレルギー性結膜炎、ウイルス性ピンクアイの違いとは?

違いを確認する前に、共通点を見てみましょう。3つとも一般的に、風邪（ウイルス）や喉の痛み（ウイルスや細菌）にかかったときに発症します。3つとも感染力が強いです。細菌性結膜炎は、呼吸器や皮膚から目に細菌が感染して起こります。また、手が清潔でないときに目をこすったり、汚染された化粧品（マスカラ）を使ったり、結膜炎の人と化粧品や目に触れるもの（タオルなど）を共有したりすると、感染することがあります。逆に、ウイルス性ピンクアイは、ヘルペスウイルスなどのウイルスが原因で起こります。感染している人が近くでくしゃみや咳をして、その飛沫が目に触れることで感染します。アレルギー性結膜炎は、花粉に触れると、目が赤くなったり、かゆくなったり、涙が出たりして起こります。アレルギー反応による目の炎症で、通常は前2つに比べて短期間で治まります。

ピンクアイの兆候とは?

次のような症状が出たら、結膜炎を発症していると判断をしてください: 

- 白目の部分がピンク色または赤色になる

- 目に水がたまる

- 目のかゆみ

- 目の腫れ

- 目の焼けるような痛みまたは炎症

- 午前中にまぶたやまつ毛の痂皮（かさぶた）

- 目から分泌物が出る

子供のピンクアイ

幼い子どもは、特に保育園や幼稚園、学校に行き始めると、たくさんの虫や感染症にかかりやすくなります。特に結膜炎は感染力が強いので、子どもはかなりかかりやすいです。

結膜炎の治療法

結膜炎は治療が簡単で、ほとんどの場合、1～2週間で自然に治ります。抗生物質を使用すれば、自然治癒を待つよりも早く、細菌感染を取り除くことができます。また、目が乾燥しすぎないように潤滑性のある目薬を使ったり、冷たい氷嚢を目に当てて腫れを鎮めたり、濡れた布やティッシュで目やにを拭き取ったりすると、感染が治まるまでの不快感を和らげることができます。

ピンクアイの予防法

ピンクアイは厄介な感染症なので、そもそもかからないようにするべきです。また、感染してしまった場合に、他の人にうつさないようにするためにも、感染しないようにすることが一番です。日中は、石鹸とぬるま湯で20秒以上、きちんと手を洗うようにしましょう。また、目薬を使うときやコンタクトレンズを入れるときは、目を取る前にしっかり洗うよう、特に心がけてください。目を触ったりこすったりすることは避け、タオルや寝具、化粧品や化粧ブラシなどもなるべく共用しないようにしましょう。寝具やタオルは使用後に十分に洗濯し、コンタクトレンズやメガネは定期的に洗浄・消毒しましょう。また、ピンクアイは感染力が強いため、他の人にうつさないように、感染が治まるまで学校や会社を休んだ方が良いことを忘れないでください。どのようにしたらいいか、ご理解いただけましたでしょうか。

再感染を防ぐ方法

ピンクアイが治ったら、再感染しないようにすることが大切です。結膜炎の時に使ったアイメイクやアプリケーターは捨て、使い捨てのコンタクトレンズや薬液は処分し、ハードコンタクトレンズやメガネ、レンズケースは、細菌が繁殖しやすいので、しっかりと消毒しましょう。

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